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2009.07.17
読書日記


重力ピエロ 伊坂幸太郎

毎度毎度の伊坂幸太郎。
あまり好きではないと書きながら、ここのところこの人の作品を結構読み漁っています。
その一つの理由には大学図書館を利用する頻度が高くなったことがあります。
これまで、大学図書館は県立図書館に比べて

・小説の数が少ない
・返却期限を守らないと、延滞日数分貸し出し禁止のペナルティがある
・一人五冊までなので、勉強用の専門書で貸し出し枠がすぐにいっぱいになる

と言った感じで、なかなか不便だったのです。
ですが、今年から院生になったために10冊に貸し出し枠が拡大されました。
したがって、今のところ増加5冊分は勉強のためではなく、小説枠として活用されています。

あと、学生は僕に限らずあまり本を読まないのか、県立図書館では予約人数が多すぎてとても読めない人気作品が、大学図書館ではそれほど苦労せずに借りられることにも気づきました。

そんなこんなで、いっさい感想に触れてませんが、伊坂幸太郎の作品を労せず読める環境になったのですよ、と言うお話。

ちょっとは作品に触れますよ。
内容は良いお話でした。
でも、今回のトリックはなんかあからさま過ぎたというか、これはトリックだったのかな。
それより、和泉に張られた伏線の方が面白かった。そっちがメインなのかな。
黒澤はやっぱり好きです。
ともかく、こんな最強の家族を描写されれば、文句無く気持ちよいのです。


ラットマン 道尾秀介

はい、また懲りずに道尾秀介。
「好きな小説家は?」と訊かれて(今までそんな機会無いけれど)、筆頭に挙げるのだけは止めておこうという作家。
むしろ「僕・私・俺も好き!」などと反応されようものなら、それは素直に喜べるのかと。

この人には珍しく、比較的気持ちよい読後感(本当に相対的なものですが)。
でも、ひかりが何か取り残されたような悲しさ。それで、みんな大丈夫なんでしょうかね。

色々なヒントを元に、「あぁ、こう考えれば全てつじつまが合ってしまう」という思いが生み出す悲劇というのは、この人のやり口ではないかと思うのですが、自分が見聞きした以外のものから何かを予測するのは特別なことではなくて。
むしろ、自分が感じたものですら勘違いや思い込みを生むのだから、程度の差はあれこういった悲劇の典型は身近にありふれていると思うのです。

あの言葉は何だったんだろう?
ひょっとしたら人生で大事だったかもしれない場面ですら、自分の解釈と相手の真意がすれ違っていた可能性は十分にあるのに、それを確かめる術となると現実的には非常に難しいことで。
そして、普段の生活がそんな不安定な根っこに立っていることを思い知らされるのです。

なんか同じようなことを繰り返しています。
それでも、微かな希望が見え隠れするのが、「向日葵の咲かない夏」には無かった救いなのかもしれません。
Secret

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